導入|その不安は、数字の問題ではありません
3人目が生まれる。
その喜びとほぼ同時に、胸の奥をかすめる得体の知れない不安。
頭に浮かぶのは、
15年後、20年後に一気に押し寄せる教育費の波です。
「今の収入で、本当に足りるのか」
「一人目と二人目の学費を崩さずに、三人目まで面倒を見られるのか」
答えの出ない問いを、
一人で抱え込んでいませんか。
結論
子ども3人の教育費で不安になる理由は、
金額が分からないからではありません。
本当の正体は、
教育費が「同時期に重なるかもしれない」という恐怖です。
なぜ「3人分の教育費」は、ここまで重く感じるのか
① 怖いのは総額ではなく「ピーク」
ネットで調べると、
教育費の総額はすぐに出てきます。
しかし、多くの家庭が本当に恐れているのは、
「合計でいくらか」ではありません。
- 長男の大学
- 次男の高校
- 三男の中学・高校
これらが同じ数年間に重なったとき、
家計は耐えられるのか。
この「一点に集中するピーク」への予感こそが、
不安の正体です。
② 「足りるかどうか」が分からない怖さ
保険や教育費の不安に共通しているのは、
「不足してはいけない」という恐怖です。
- 多すぎれば今の生活が苦しくなる
- 少なすぎれば将来が詰む
どこが正解なのか分からない。
だから考えるほど、動けなくなります。
これは判断力の問題ではありません。
正解が存在しないテーマを、一人で背負っている状態だからです。
③ ネットの数字が役に立たない理由
「教育費は平均〇〇万円」
この数字を見て、
安心できたことはありますか。
- 公立か私立か
- 地域差
- 習い事や塾
- そして何より、子ども本人の希望
前提条件が家庭ごとに違いすぎます。
平均値は、あなたの家庭を救いません。
平均という幻を追っている限り、
不安は消えないのです。
不安が消えないのは、自然なことです
教育費は、
- 社会状況
- 制度変更
- 家族構成の変化
これらすべての影響を受けます。
だから、
「これで完璧」と思える瞬間は、正直ありません。
ただ一つ言えるのは、
親が不安を抱え続けていると、その空気は子どもにも伝わる
ということです。
だからこそ、
不安をゼロにするのではなく、
不安と向き合う順番を整える必要があります。
金額を見る前に、整理すべきこと
教育費の不安は、
計算が足りないから起きているわけではありません。
- どこを優先したいのか
- 何を守りたいのか
- どこは柔軟でいいのか
この「家庭としての判断軸」がないまま数字を見ると、
不安は何倍にも膨らみます。
必要なのは、
積み上がる総額ではなく、
家族の優先順位という羅針盤です。
次に進む前に
なぜ、家庭があると
お金の判断はここまで難しくなるのか。
それは性格の問題でも、知識不足でもありません。
構造的にそうなっているのです。
→ 家庭があるとお金の判断が難しくなる理由(#26)

