この記事で扱う不安
二人で働いて、
それなりの世帯収入はあるはず。
浪費している自覚もない。
贅沢もしていない。
それなのに──
月末に通帳を見て、
理由の分からないため息が出る。
「共働きなのに、なぜこんなに余裕がないんだろう」
その正体の見えない焦りを、整理します。
結論
共働きなのに貯金が増えないと感じるのは、
努力不足でも、家計管理の失敗でもありません。
それは、
家族を「平均以上の質」で守ろうとした結果、
財布にかかる負荷が大きくなっているだけです。
なぜ共働きでも不安になるのか
① 「普通の生活」を守るコストが高すぎる
住宅ローン。
子どもの習い事。
年に一度の家族旅行やお出かけ。
どれも、
贅沢ではありません。
今のあなたにとっては、
**家族が笑って暮らすための「標準装備」**です。
その標準を維持しようとすれば、
共働きの収入であっても、
手元に残るお金は自然と少なくなります。
これは失敗ではなく、
あなたが描いている家族の理想の対価です。
② 教育費は「総額」より「先が見えないこと」が怖い
教育費の不安は、
いくらかかるかよりも、
- どのタイミングで
- どれくらい必要になるのか
- そもそも子どもが何を選ぶのか
が分からないことにあります。
前提条件が家庭ごとに違い、
正解は一つもありません。
「足りるかどうか分からない」
その状態で考え続けること自体が、
不安を大きくします。
③ 夫婦で見ている「不安の方向」が違う
共働き家庭では、
お互いに真剣だからこそ、
- 片方は老後を見ている
- 片方は目先の教育費を見ている
といったズレが生まれます。
話し合いはできている。
でも、見ている未来が違う。
このズレが、
同じリビングにいても消えない
静かな焦りを生みます。
SNSが不安を増幅させる理由
ネットやSNSを開けば、
- 子どもに多額の教育費をかけている家庭
- 「今月〇〇万円投資しました」という投稿
が流れてきます。
それを見て、
落ち込むというより、
「世界が違うな」
と感じたことはありませんか。
画面の向こう側の家計は、
あなたの家庭の現実を知りません。
比べても意味がないと分かっていても、
見てしまえば不安になる。
これは、
あなたが弱いからではありません。
不安が消えないのは異常ではない
正直に言えば、
家族がいる限り、
お金の不安がゼロになることはありません。
世の中は変わる。
子どもの進路も変わる。
だから大切なのは、
不安を消すことではなく、
不安に振り回されない状態を作ることです。
自分を責める前に知ってほしいこと
- 共働きでも貯金が難しいのは珍しくない
- 家族構成が変われば負荷が増えるのは自然
- 他人の家計と比べても答えは出ない
今ある生活の中で、
自分にできる最善を積み重ねる。
それだけで、
親として十分すぎる役割を果たしています。
次に進むために
なぜ、
家庭があるとお金の判断はここまで難しくなるのか。
その構造を知ることで、
不安は「整理できるもの」に変わります。
→ 家庭があるとお金の判断が難しくなる理由(#26)

