この記事で扱う不安
お金の相談をしたいと思っても、
FP・銀行・保険窓口のどこへ行けばいいのか分からない
という不安を整理します。
結論を先に言うと
どこが正解、という話ではありません。
それぞれ、
得意な役割と、向いているタイミングが違う
だけです。
なぜ相談先で迷いやすいのか
① すべて「お金の相談」に見える
表から見ると、どこも同じに見えます。
しかし中身は、役割がまったく違います。
② 「売られる不安」が先に立つ
「結局、何か契約させられるのでは」
という警戒心があると、判断が止まります。
ただ、この不安は消すのではなく、
判断材料として使うほうが合理的です。
③ 自分が今どの段階なのかが曖昧
相談先は、
「今、何を決めたい段階か」で変わります。
順番が分からないまま席に着くと、
話が噛み合わず疲れます。
それぞれの役割を「動詞」で整理する
ここからは、優劣ではなく
何をしてくれる場所かで整理します。
銀行:手続きを完結させる場所(実行のプロ)
銀行は、
「預ける場所」というより
実行を完結させる場所です。
- 住宅ローンを組む
- 投資信託を買う
- 借り換えの手続きを進める
すでに「やること」が決まっているなら、
銀行は強いインフラになります。
保険窓口:部品を揃える場所(組み合わせのプロ)
保険窓口は、
必要と分かっている保障を、効率よく揃える場所です。
- 医療保険を用意したい
- 生命保険の形を整えたい
- 保障の部品を組み直したい
ここも「判断を終えた後」に行くと、便利です。
FP:地図を書く人(設計のプロ)
FPは、
商品を売る前に、
そもそも何を優先すべきかの地図を書く人です。
- 教育費と住宅ローン、どちらを優先すべきか
- 保険は必要なのか、必要ならどこまでか
- 家計全体で見たときの論点は何か
「何が必要かが決まっていない段階」では、
FPが一番フィットしやすいです。
ここが本質:ビジネスモデルの違い
銀行や保険窓口は、
商品を売ることで成り立つ店舗です。
一方でFPは、
判断を整理することで信頼を得る参謀に近い立場です。
この利益構造の違いを理解せずに相談すると、
「相談したのに、なぜか契約の話になった」
という後悔が起きます。
後悔の原因は、相手の善悪ではなく、
仕組みを知らずに席に着いたことです。
間違えやすいのは「順番」
まだ「何が必要か」が決まっていないなら、
銀行や保険窓口へ行くのは早い場合があります。
彼らは「売るプロ」であって、
「悩むプロ」ではないからです。
順番を間違えると、
誰かの売上目標のために、
自分の家計が差し出される形になりかねません。
■ 自分が今どの段階かを判断する
- すでに商品が決まっている → 銀行・保険窓口
- まだ優先順位が決まっていない → FP
これは上下ではなく、
フェーズの違いです。
次にやること
相談先を決めたら、次は
「相談の場で何を聞けばいいか」を整理します。
→ 相談で聞くべきこと/聞かなくていいこと(#35)
