引き出しの奥に、分厚い保険証券のファイルがあります。
見るたびに、少しだけ気持ちが重くなる。
宿題を出し忘れた子どものような感覚です。
「ちゃんと理解していない気がする」
その違和感が、保険の不安の正体です。
結論:保険は「完全理解」しなくても判断できる
先に結論を言うと、
保険は細部まで理解できなくても判断できます。
仕組みは複雑ですが、目的は単純です。
守りたいのは、家族の明日です。
この目的が見えているかどうか。
そこが、理解の最低ラインになります。
保険を調べるほど分からなくなる理由
保険を調べると、専門用語が次々に出てきます。
一つ理解したつもりでも、
すぐに別の言葉が立ちはだかります。
これは偶然ではありません。
保険は、比較しにくく、解約しにくいように、
あえて「専門用語の霧」の中に置かれている商品です。
霧を完全に晴らすのは、プロの仕事です。
私たちの役割は、
その霧の中にあるのが「自分たちを守る盾かどうか」を
確認することだけです。
分からないまま払うことへの抵抗感
「理解していないのに払っているのは不安」
そう感じるのは自然です。
ただ、車のエンジンの仕組みを知らなくても、
私たちは安全に運転し、目的地に着きます。
細部は分からなくても、
目的が果たされているなら問題ありません。
保険も同じです。
万が一のときに生活を守る。
その役割が見えているなら、
その「分からなさ」は健全です。
20代の頃、言われるがまま契約した記憶
20代の頃、医療保険を誰かに相談して契約しました。
当時は知識がなく、
言われるがままだったと思います。
今振り返ると、
準備が足りない状態だったと感じます。
だからこそ、
今感じている「よく分からない」という違和感は、
自分を守るためのアンテナだと考えています。
今は、わからない状態では契約しないと決めています。
完全に理解しているわけではありませんが、
保険の役割は把握しています。
そのため、
払い続けていることが無駄だとは感じていません。
理解のゴールは「翻訳できること」
保険理解のゴールは、
専門用語を暗記することではありません。
「もし自分が死んだら、
子どもたちは今の家に住み続けられるのか」
この問いに、
自分の言葉で答えられるかどうかです。
専門用語を、
生活の言葉に翻訳できたとき、
保険は初めて「理解した」と言えます。
分からないと感じる自分を責めなくていい
保険がよく分からないのは、
怠慢ではありません。
生活が複雑になり、
守るものが増えた結果です。
不安を感じるのは、
ちゃんと考えようとしている証拠です。
保険の不安は、
個人の知識の問題ではなく、
家庭のお金全体が複雑になっていることから生まれます。
なぜ家庭があると、
ここまで判断が難しくなるのか。
その構造は、次の記事で整理しています。
→ 家庭があるとお金の判断が難しくなる理由(#26)

