みてねみまもりGPSの位置がズレる?
故障か判断する3つの基準と原因まとめ
みてねみまもりGPSを使っていて、

「位置がずれて表示される」
「今いる場所と違うところにいることになっている」
と感じ、不安になったことはありませんか?
結論から言うと、
位置ズレ=すぐに故障とは限りません。
大切なのは
「どの程度ズレているのか」
「どんな条件で、どれくらいの頻度で起きているか」
この2点です。
この記事では、
みてねみまもりGPSの位置ズレが起きる理由と、
故障かどうかを判断するための具体的な基準を、
実体験と仕様ベースで分かりやすく整理します。
位置ズレは「どの程度」かで判断が変わる
みてねみまもりGPSで位置がズレて表示されること自体は、
決して珍しいことではありません。
GPSによる衛星測位では、
屋外で条件が良くても10〜20m程度の誤差が
標準的に発生します。
これは、みてねみまもりGPSに限らず、
一般的なGPS端末すべてに共通する仕様です。
一方で、
- 建物内
- 屋内
- 地下
- 電波が弱い場所
では、GPS衛星の電波が届きにくくなり、
Wi-Fi測位に切り替わることで数百m以上ズレる
ケースもあります。
重要なのは、
ズレの大きさ
発生する頻度や条件
この2点をセットで見て、
「仕様の範囲」か「不具合の可能性が高いか」を
判断することです。
位置がズレやすい主な原因
位置ズレが起きやすい代表的な原因を整理します。
建物内・屋内にいるとき
建物内ではGPS衛星の電波が届きにくくなり、
Wi-Fi測位に切り替わるため、
誤差が大きくなりやすくなります。
学校の校舎内や、
商業施設・マンション内などでは、
位置ズレが目立ちやすい傾向があります。
周囲に高い建物が多い場所(ビルの谷間など)
高い建物に囲まれた場所では、
GPS電波が反射する「マルチパス誤差」が発生しやすく、
数十m〜100m程度ズレることがあります。
測位間隔の途中で移動した直後
みてねみまもりGPSは、
- 高頻度モード:約90秒間隔
- 省エネモード:約3分間隔
で位置情報を更新します。
そのため、
測位と測位の間に移動した場合、
次回の更新まで移動が反映されません。
「少し前の場所が表示されている」
と感じる場合は、この影響であることが多いです。
電波状況が不安定な場所
LTE通信の電波状況が悪い場合、
測位データの送信が遅れ、
位置情報が反映されるまで時間がかかることがあります。
特に住宅街や学校周辺では、
建物の影響で電波が不安定になりやすく、
位置ズレが目立つことがあります。
「これは故障?」を判断する3つの基準
次の条件に複数当てはまる場合は、
一時的なズレではなく、
端末や通信の不具合を疑うべきです。
① 毎回、同じ場所で大きくズレる
特定の場所で、
毎回数百m以上ズレる場合は、
周辺のWi-Fiアクセスポイントの
登録情報が誤っている可能性があります。
この場合、
アプリのマップ画面右下にある
「i」アイコン →「間違った位置情報を報告」
から報告することで、
改善されるケースがあります。
② 長時間まったく位置が更新されない
端末が静止している場合は、
バッテリー節約のため
位置情報が送信されないことがあります。
ただし、
- 明らかに移動しているのに更新されない
- 何時間も位置が変わらない
場合は、
- 電源オフ状態
- 決済エラー
- 電波環境の問題
などが考えられます。
アプリ上で端末の状態を確認してください。
③ 日を変えても改善しない
一時的な電波障害や測位環境の問題であれば、
日を変えたり、場所を変えたりすれば
改善することがほとんどです。
屋外の開けた場所で
5分以上移動しても改善しない場合は、
端末の不具合を疑った方がよいでしょう。
位置ズレを改善するための設定見直し
設定を調整することで、
位置ズレを減らせる場合があります。
① 位置精度の調整を確認する
アプリのメニューから端末を選択し、
「位置精度の調整」→「有効な測位レベル」
を「標準」に設定してください。
「低精度含む」にしていると、
誤差が大きい測位結果も表示されてしまいます。
② 微弱なWi-Fi電波による測位を除外する
「微弱なWi-Fi電波による測位を除外する」を
オンにすると、
離れた場所のWi-Fiによる誤測位を防げます。
ただし、
GPS電波が受信しにくい場所では
位置情報が更新されなくなる場合があるため、
状況に応じて切り替えてください。
③ 測位間隔を見直す
高頻度モード(約90秒間隔)にすると、
移動中の位置更新がより細かくなります。
ただし、どれだけ設定を工夫しても、
位置精度や更新頻度には限界があります。
使い方が合っているかを確認する
設定を見直しても位置ズレが気になる場合は、
みてねみまもりGPSの仕様と、
あなたの求める使い方が
合っているかを考える必要があります。
そもそも、こうした位置ズレを許容できるかどうかは家庭によって違います。
みてねみまもりGPSが向かない家庭の判断基準については、別記事で整理しました。
>向かない家庭の判断基準
登下校の見守りが目的の場合
10〜20m程度のズレであれば、
大きな問題にならないケースが多いでしょう。
学校への到着・出発通知が
正常に機能していれば、
多少のズレは許容できる家庭も多いです。
外出時の正確な位置把握や連絡を重視する場合
リアルタイムで高精度な位置把握や、
双方向の連絡手段を重視する場合は、
- トーク機能付きのみてねみまもりGPS
- キッズ携帯
など、
別の選択肢を検討した方が
安心できる場合もあります。
位置の正確さだけでなく、
外出先で「連絡が取れるかどうか」を重視する場合は、
トーク機能の有無も判断ポイントになります。
▶︎ みてねみまもりGPSはトークあり・なしどっち?
両方使った結論と後悔しない選び方


まとめ:ズレ=即NGではない
位置がズレるからといって、
必ずしも不具合や故障とは限りません。
GPS測位では
10〜20m程度の誤差は標準であり、
Wi-Fi測位時はさらに大きくなることもあります。
ただし、
- 特定の場所で常に大きくズレる
- 長時間更新されない
- 日を変えても改善しない
場合は、
設定や端末の問題を疑うべきです。
位置ズレ以外にも、
「動かない」「更新されない」などの症状がある場合は、
不具合全般をまとめた記事も参考になります。
▶︎ みてねみまもりGPSの不具合まとめと対処法


まずはアプリの設定を見直し、
それでも解決しない場合はサポートへの問い合わせを検討してください。
