「Z会の小学生コースは難しい」
そんな口コミや評判を見て、
気になっている方も多いのではないでしょうか。
実際、通信教育を探していると、
「レベルが高い」「親のサポートが必要」
といった声をよく目にします。
一方で、
「しっかり学力がつく」「考える力が伸びる」という評価もあり、
結局のところ、実際はどうなのか分かりにくいと感じます。
我が家では、子どもが年長の頃からZ会小学生コースを受講してきました。
正直に言うと、最初からスムーズに進んだわけではありません。
問題の質が高く、子ども一人では解けないと感じる場面もありましたし、
低学年の頃は、親が近くで見ていないと進まないことも多かったです。
それでも今では、学校の授業を「簡単」と感じるようになり、
自分で学習計画を立てて取り組めるまでになりました。
この記事では、
Z会小学生コースが「難しい」と言われる理由と、
実際に続けて分かったリアルなメリット・デメリットを、
親の立場から正直にまとめています。
なぜZ会小学生コースは「難しい」と言われるのか?
Z会小学生コースが「難しい」と言われる理由は、
単純に問題量が多いから、というよりも、
問題の“質”にあると感じています。
実際に取り組んでみると、
計算問題でも考え方を問われるものが多く、
特に低学年の頃は、
子ども一人でスラスラ解ける問題ばかりではありませんでした。
「ここ、どう考えた?」
「なぜそう思ったの?」
といったやり取りが必要になる場面が多く、
最初は親が近くで見ていないとなかなか先に進まないこともありました。
・レベルが高い問題がある
・子供だけで完結するのが難しい(特に低学年)
特に大変だったのは「算数」

中でも、我が家で一番苦戦したのは算数です。
計算そのものはできていても、
文章題になると、
何を聞かれているのか分からず止まってしまう。
そんな場面が何度もありました。
答えを教えればすぐ終わる問題でも、
あえて一緒に考える時間を取らないと、
Z会の良さが活きないと感じたのを覚えています。
低学年のうちは「親の関わり」がほぼ前提

低学年の頃は、
「子どもだけで完結する教材」とは言えませんでした。
我が家では、
取り組む時間帯はできるだけ近くにいて、
分からないときにすぐ声をかけられるようにしていました。
紙教材で受講しているため、
丸付けや、間違えた問題のやり直しなど、
正直なところ手間はかかります。
ただ、その分、
どこでつまずいているのかが分かりやすく、
家庭学習の中身はかなり濃くなったと感じています。
問題を解いたあとは、お子さま自身で丸つけ・復習へ。
学習の流れと各種サポート – 小学生コース(3-6年生) (zkai.co.jp)より引用
中学年になると見え方が変わってきた
一方で、学年が上がるにつれて、
Z会に対する印象は少しずつ変わってきました。
中学年になった今では、
親が不在の時間帯でも、
自分で教材に取り組めるようになっています。
学校の授業内容も、
Z会で先に触れていることが多く、
「学校の勉強は簡単」と
子どもが言うようになったのは、
親としても大きな変化でした。
Z会を続けてよかったと感じている点
正直なところ、
Z会小学生コースは「楽しくてラクな教材」ではありません。
それでも、ここまで続けてきて
「やっていてよかった」と感じている点はいくつかあります。
学習習慣がしっかり身についた
一番大きいと感じているのは、
学習習慣が身についたことです。
Z会は、問題が簡単ではない分、
「短時間で終わらせる」ことができません。
そのため、
ある程度まとまった時間を使って
机に向かう必要があります。
我が家では、
自分でスケジュールを立てさせて、
その計画に沿って進めるようにしてきました。
多少遅れることはあっても、
「計画して、実行する」
という流れを経験できていることは、
大きな成長だと感じています。
学校の授業に余裕が出てきた
Z会で先に学習している内容が多いため、
学校の授業については、
「簡単」と感じることが増えてきました。
テストでも、
大きく間違えることは少なく、
本人なりに自信を持って
取り組めているように見えます。
成績そのものよりも、
「分かる」「できる」という感覚を
持てていることが、
続けてきた成果だと感じています。
親子のコミュニケーションが増えた
低学年の頃は特に、
一緒に問題を考える時間が多くありました。
その中で、
「どう考えたのか」
「どこで迷ったのか」
を話す機会が増え、
自然と親子の会話も増えたように思います。
学習を通して、
子どもの考え方や得意・苦手が
分かるようになったのも、
Z会を続けてきた良さの一つです。
学年別の学習量はどれくらい?
Z会ホームページには、
学年ごとに学習時間が書かれています。

小学生コース1・2年生
小学生コース1・2年生は各教科ごとにレベルはありません。
テキストおよびドリルが国語/算数それぞれあります。

小学生コース3・4年生
小学生3年生コースから国語/算数/理科/社会/英語の5教科を選択制です。
国語/算数はレベルが「スタンダード」「ハイレベル」があり、
理科/社会/英語は「スタンダード」のみ。

小学生コース5・6年生
小学生5・6年生コースも国語/算数/理科/社会/英語の5教科を選択制です。
国語/算数/理科/社会は「スタンダード」「ハイレベル」があります。

Z会小学生コースが向いている家庭・向いていない家庭
Z会が向いていると感じる家庭
ここまでの内容を踏まえると、
Z会小学生コースは
次のような家庭に向いていると感じています。
・親がある程度、子どもの学習に関われる
・塾ではなく、家庭学習を軸に考えている
・「楽しくラク」よりも、しっかり考える学習を重視したい
・学習習慣を早い段階で身につけさせたい
我が家の場合も、
低学年の頃は親が近くで見守りながら取り組み、
学習のペースを一緒に作っていきました。
正直、向いていないかもしれない家庭
一方で、Z会が合わないと感じる家庭もあると思います。
・親が学習に関わる時間をほとんど取れない
・子ども一人で完結する教材を探している
・まずは「勉強に慣れること」を優先したい
・楽しさやゲーム性を重視したい
Z会は、問題のレベルや教材の作りから見ても、
ある程度「じっくり取り組む」ことが前提になります。
無理に合わない教材を選ぶよりも、
家庭の状況に合った方法を選ぶことが大切だと感じています。
それでも気になる場合は、
いきなり申し込むのではなく、
資料や体験教材で
実際の内容を確認してから判断するのがおすすめです。
申し込む前に知っておきたいポイント
Z会小学生コースは、
内容や学習スタイルに合えば、
家庭学習の軸としてとても心強い教材です。
ただし、いきなり申し込んでしまうと、
「思っていたのと違った」
「うちには合わなかった」
と感じてしまうこともあります。
特に、
・問題のレベル感
・親の関わり方
・学習量のイメージ
は、実際に教材を見てみないと
分かりにくい部分です。
そのため、個人的には
まずは資料請求や体験教材で
中身を確認してから判断するのがおすすめだと感じています。
我が家も、最初は
「本当に続けられるのか」
「レベルが合うのか」
をかなり迷いました。
公式サイトでは、
資料請求や体験教材で
実際の問題を確認することができます。
▶ Z会小学生コースの資料・体験教材を確認する(公式)
Z会小学生コースは、
向き・不向きがはっきり分かれる教材だと思います。
ただ、学習習慣をしっかり身につけたい、
家庭学習を大切にしたいと考えている家庭にとっては、
長く続ける価値のある選択肢の一つです。
迷っている段階であれば、
まずは中身を見てから判断してみてください。
まとめ
Z会小学生コースは、
誰にとってもラクな教材ではありません。
問題のレベルや学習量を考えると、
親の関わりがある程度必要になるのは事実です。
その分、家庭学習の質や、
学習習慣をしっかり作りたい家庭には
大きなメリットがある教材だと感じています。
実際に続けてみて、
「合う・合わない」は
家庭の状況や子どもの性格によって
はっきり分かれると感じました。
もし少しでも気になっているのであれば、
いきなり申し込むのではなく、
まずは資料や体験教材で
中身を確認してから判断してみてください。
それだけでも、
「うちには合いそうかどうか」は
かなり見えてくると思います。

